経血カップのススメ
女として産まれたがために10歳そこそこから約40年も毎月毎月しかも約1週間もストレスと苦痛と気遣いと苦労と…様々な問題を抱えて過ごさなければならない。1カ月の4分の1と考えたらトータル10年も苦労するのかよ!!!と、理不尽を感じて生きている。
月経、生理、月もの…
PMSもしんどいし、お腹痛いし、立ち眩みするし、すこぶる眠いし、トイレ気にしなきゃだし、ナプキン買わなきゃだし、それを持ち歩かなきゃだし、温泉行けないし、プール行けないし、海行けないし…なんなんだ!!!
そもそも私は生理用品を買うことすら不満なのだけど、無くては股を真っ赤に染めて不快な思いをしながら生きなければならないのでしょうがなく買っている。正確には買っていた。
紙ナプキン、布ナプキン、タンポン…
生理用品はあれこれあるけれど、ここ数年これらとはサヨナラ状態。
どこできっかけを知ったのかは定かではないが、ある日私は経血カップ(おしゃれに言うとディーバカップ)に出会ってしまったのだ。
それがこちら。カラフルなシリコンカップ。
メーカーによって形や色は変わるけれど、基本の形状はこれ。取り扱い方法やメリットを順に説明したいと思う。
①サイズや容量
サイズは小と大ある。これは出産経験の有無に関わる子宮口や膣の柔軟性に左右される。よって未経験の人は小、経産者は大となる。私は未婚子無しなので当然小を使用している。だいたい30ml程が入るサイズで長さでいうなら一般的なタンポンと同じくらい。1サイクルの生理の経血量は約20~140mlと言われている。経血は透明な粘調な液体(漿液)と共に排出されるため、この経血量がその漿液を含むのか定かではないのだけれど、多い日で3回の交換で私は事足りている。
使い始めで正しい挿入に自信がなかったり、交換のタイミングがわからないうちはおりものシートや少ない日用のナプキンを併用すると下着を汚さなくていいと思う。
②挿入方法
挿入方法は至って簡単。
折りたたんでいれるだけ。子宮口にカップが開いた状態で被さっていないと漏れるため、挿入後は一旦引き下げてカップの開きを確認して再度押し込むのが良い(と、私は思ってる)。当然交換時は手が汚れるし、出すときに垂れるのでお風呂場もしくは多目的トイレですぐに洗える場所を確保するか、出先ではディスポ手袋の使用をお勧めしたい。
③衛生管理
血液汚染されているし、体内に入れるものデリケートなものなのでしっかりとしたい。水洗いだけでは血液の臭いも取れないため私は毎回消毒。
CMでお馴染みのミルトン!ほ乳瓶や乳児用品の消毒に使用されているミルトンは次亜塩素酸ナトリウム液であり、ハイターも同じ漂白剤なのだがハイターには界面活性剤が含まれているため避けたい。次亜塩素酸0.02~0.5%程度の濃度に薄め浸けておくだけ。終わったら水ですすいで繰り返し使える。(消毒液は使い捨て)
④違和感のほど
タンポン派の人は余裕だと思う。糸も出ないから衛生的。カップ下の棒の部分が長いと膣の入り口に当たるためこちらは適度な長さに切って使う。
個人的にはうっかり出し忘れるほどに違和感ない。でもアラサー女子の名誉として恥を捨てて一言言わせてもらうと私の膣はがばがばしてないし、使ってもがばがばしないぞ。
⑤コスト
ディーバカップと検索しても日本では売っていない。日本における生理用品の定義にそぐわないためとのこと。なので、使用する場合は海外並行輸入か、海外渡航時に買ってくる形となる。
アマゾンだとだいたい5000円前後となる。
ナプキンを使用した場合の年間コストは月1000円x12ヶ月。これにサニタリーショーツなど含めるともう少しあがる。そう考えるとさほど一年目は変わらないかもしれないが、継続して使い続けられるため長い目で見るとかなり安い。私は生理用品にお金をかけたくない。これが使おうと思った第一理由でもある。
⑥体調の目安
カップを使用することで自らの経血を正しく観察することができる。量、性状、色…女性器疾患は症状に気付きにくいものであるため、経血の観察は大切。
デリケートな臓器ゆえに難しいだろうが、小さな異常には気づくべきだし、異常はなくとも定期的に検診したほうがいいと思う。どうぞ恥ずかしがらずに婦人科へ。産婦人科のスタッフが愛想無いのは妊娠出産といった嬉しいことも、子宮関係の疾患や難ある妊娠といった辛いことも請け負うため、一概に笑顔で対応していいものか…職務上の理念や倫理的配慮上だと理解してもらいたい。(当然笑顔を基本にしてる病院もある)
健康を軽んじるべからず!大病患う前に定期的なチェックやメンテナンスは本当に大事…!早期発見早期治療!
⑦その他メリット
蒸れない。
匂わない。
荷物が減る。
プール行ける。
温泉行ける。
海行ける。
気にせずTバックで生活できる。
カップに切り替えて二年ほど経つが、本当に楽でしょうがない。布ナプキン教や膣トレ教はあるが、科学的医療的観点から全く信用できないのでここに行き着いた。
どうぞみなさま快適な月経ライフを。
(一個人の使用レポなのでトラブルの責任は負いかねます。不安な方はよくよく調べて使ってね。)